オステオパシーの施術や当院の考えについてのページです
オステオパシーは、人間の持つ「健康を維持する能力」を基礎とした自然医学です。
アメリカのアンドリュー・テイラー・スティル医師が創始したもので、1874年から続く伝統的な手技療法です。
一般的によく行われる治療は、病気や症状に着目し、それに対して何かをして取り除こうとします。
オステオパシーは、病気や症状ではなく、人間の持つ健康の力(自然治癒力)に着目して施術を行います。
人間には、自己を調節する能力があり、それを正常に保つことができれば、病気を予防することも治療することもできるのです。
体は部分と部分が関わり合いながら、1つのシステムとして存在しています。
そのどこかがバランスを崩し、正しい関係が保てなくなることで、病気を発症してしまいます。
すべての部分が調和し、正常に機能することができれば、健康な状態を保つことができます。
痛みがあるところだけを施術するのではなく、ひとつの体としてしっかりと機能するように、全体を施術していきます。
痛みがあるところから驚くほど離れているところに病変があったり、まったく関係がないと思っている過去の病気やケガ、手術痕などが現在の症状に関係していることもあります。
姿勢の悪さや、無理な生活習慣の積み重ねが、身体に影響を及ぼしている場合もあります。
それらは、その方にとっては当たり前の日常になっており、自分ではなかなか気づきにくいものです。
しっかりと問診や視診、触診を行い、必要に応じて生活習慣の見直しや指導もさせていただきます。
例えば、身体に痛みがあるときは、気分も落込み元気がなくなります。
オステオパシーでは、身体・心・魂の3つの調和を大切にします。
身体の調子が整うと、気持ちも前向きになり、そしてその人の本質でもある魂(精神)も満たされ、健やかな日常を送ることができます。
痛みや不調は、身体からのサインです。
例えば、頭痛がある場合、その痛みを抑える為に痛み止めの薬を飲めば、痛みを止めることはできます。
しかし、それは頭痛が治ったのではなく、一時的に痛みを止めているだけで、頭痛になる原因が解決したわけではありません。
「よく頭痛になる」とお困りの方は、なぜ頭痛になりやすいのかを、骨格的・神経的・精神的・栄養的、その他さまざまな事を考慮し、原因を解決していく必要があります。
身体からのサインを単に止めるのではなく、どのように受け取り、どう過ごしていけば良いのかなどを、一緒に考えていければと思っております。
骨格や筋肉はもちろんのこと、筋膜・頭蓋・神経・内臓・血管・リンパにいたるまで、必要に応じてあらゆるところにアプローチしていきます。
また、呼吸の状態、体の中の液の活動、内臓の状態、エネルギー(生命力)の流れ、病変と健康の力の関わりなど、さまざまなことを観察し、施術していきます。
実際の手技は、体に優しくコンタクトして進めていきます。
無理に身体を動かしたりはしません。
身体の状態を観察し、施術していきます。
とてもソフトな手技なので、施術中に眠ってしまう方も少なくありません。
術者が軽く手を当てているだけのように見えますが、体の中では病変が治るためのさまざまな変化が起きていきます。
自己治癒力が正常に働くように導き、今の身体がより良い状態になっていただく施術ですので、
はっきりとした病名がつかない不定愁訴と言われる症状にも適応します。
その他によくある肩こり、腰痛、関節痛などの慢性的な痛みをはじめ、
原因不明のだるさやしびれ、頭痛、めまい、動悸、息切れ、胃痛、胸焼け、便秘、下痢、鼻や耳の症状、尿漏れ、更年期障害、産前産後の症状、生理痛、小児の成長と発達、スポーツ障害、事故や手術後の不調など、
広い範囲の症状に適応させていただく準備があります。
定期的な身体のメンテナンスをすることにより、健康維持・増進にも効果的です。
痛みや不調が改善されたあとでも、その良い状態を保ちながら、ますます健康になっていただくお手伝いもさせていただいております。
病気ではなく健康の力に着目する施術ですので、調子が良いときこそ病気にならないためにもご利用いただきたいと思っております。