腰痛はだれもが一度は感じたことがあるのではないでしょうか。
その腰痛は「骨」や「筋肉」だけの問題ではないかもしれません。
腰痛のタイプと原因
腰痛には、いくつかの代表的なパターンがあります
・朝起きたときの腰痛
→ 寝ている間に体がゆるまず、緊張が抜けていない状態
・長時間のデスクワーク後に起こる腰の痛み
→ 同じ姿勢による筋肉・筋膜や内臓のこわばり、循環不良
・動き始めに痛みが強く、動いていると楽になる
・常に重だるく、慢性的に続く腰痛
・ぎっくり腰(急性腰痛)を繰り返す
よくある原因の一例
・骨盤や腰椎のゆがみ・可動性の低下
・骨盤や腰椎のゆがみ・可動性の低下
・内臓(腎臓・肝臓・腸など)の疲労や下垂
・呼吸の浅さ・横隔膜の動きの悪さ
・頭蓋骨や仙骨の動きやリズムの低下
・自律神経の乱れや睡眠の質の低下
・筋膜・筋肉の緊張や循環不良
オステオパシーでできること
オステオパシーでは、痛い場所だけにとらわれず、全身の構造と機能を診ていきます。
・骨盤や腰椎の動きを整える
・横隔膜や肋骨・胸郭の柔軟性を回復
・腸や腎臓・肝臓など内臓の緊張をリリース
・呼吸を深くし、自律神経の安定を促す
・頭蓋仙骨系(脳脊髄液の循環)を調整し、体の回復力を引き出す
やさしく触れる施術で、体にかかっている「無意識の緊張」をゆるめ、痛みの出にくい状態へ導きます。
このような方におすすめ
・朝の腰痛が気になる
・長年の腰痛に悩まされている
・レントゲンでは「異常なし」と言われた
・マッサージや整体で一時的によくなるが また戻る
・内臓の疲れや睡眠の質の低下も感じている
・根本的に体を整えたい
我慢せずご相談ください
腰痛は体からの「バランスの崩れ」のサインです。
痛みを抑えるのではなく、「なぜそこに負担がかかっているのか」を見つけ、やさしく整えていきます。
朝がつらい、仕事がしんどい、趣味が楽しめない、、、
そんな毎日を変えるきっかけになるよう施術させていただきます。
【 症 例 1 】
朝起きた時の腰痛で来院された40代女性のケース
◼ 基本情報
年代:40代女性
主訴:寝起きの腰痛
初回来院時期:2024年11月
通院頻度:初回~3回までは1週間に1回、その後3週間に1回ペース
◼ 来院時の主な訴え
毎朝、目が覚めて体を起こそうとすると腰に痛みがあり、しばらく布団の中でゆっくり動かないと起き上がれない。
日中は比較的動けるが、長時間座っていると腰が重だるく感じることがある。
疲れが取れにくく、夜中に目が覚めることもある。
マッサージに通ったが改善せず、当院に来院された。
◼ 初回の所見
・仙腸関節に可動性の低下と軽度の偏位
・腰椎下部に緊張と圧痛
・胸郭の硬さ、横隔膜の動きの制限、浅い呼吸も確認
・腎臓・肝臓周辺に反応が強く、内臓の緊張と下垂が見られた
・後頭骨の緊張と一次呼吸のリズムの低下あり
・自律神経系の乱れ(特に副交感神経の低下傾向)を確認
◼ 施術と経過
初回は、腰部・骨盤の調整とともに、腹部(腎臓・肝臓・腸間膜)へのアプローチを行いました。
横隔膜の可動性を改善するために胸郭・肋骨の調整も加え、呼吸の質の改善を目指しました。
頭蓋仙骨療法により後頭骨のリリースを行い、全体の緊張と自律神経のバランスを整えました。
2回目の来院時には「痛みが軽減し、朝少し楽に起き上がれるようになった」とのこと。
3回目以降では、「夜中に起きる回数が減り、朝の動き出しがスムーズになった」と報告。
全5回の施術で、朝の腰痛はほとんど感じなくなり、現在は3週間に1回のメンテナンス継続中。
◼ 考察
この症例では、腰そのものが主な原因ではなく、内臓疲労や睡眠の質の低下、自律神経の不調など、体の深層からくる「休めない体」が背景にありました。
オステオパシーでは、こうしたからだ全体の緊張やアンバランスにやさしく働きかけ、自然な回復の流れを促していきます。
◼ ご本人の声(3回目以降)
「朝起きたときの腰の痛みが、気づけばほとんど感じなくなりました」
3回目の施術のあと、あれほどつらかった「朝起きる時の痛み」がかなり軽くなり、スムーズに動けるようになってきました。
正直、最初は「腰を直接グイグイ押すわけでもないのに、こんなことで本当に良くなるのかな?」と思っていましたが、
体の奥がじんわりゆるんでいくような感覚があり、施術のあとはぐっすり眠れるようになりました。
からだ全体がゆるむと、気持ちまで楽になるのを実感しています。
朝のスタートが楽になると、その日一日が前向きに過ごせます。もっと早く相談すればよかったです。
◼ 施術者からのコメント
「睡眠中の回復力を高めることで、朝が変わってきました」
この方は、日中の疲れがとれず、朝起きると腰に痛みが出るというお悩みで来院されました。
お体を丁寧にみていくと、骨盤や腰椎の可動性の低下に加え、内臓や呼吸に関わる部分の緊張、自律神経の乱れも見受けられました。
オステオパシーでは、骨格の調整だけでなく、内臓や頭蓋、呼吸のリズムにもやさしく働きかけます。
施術を重ねることで、睡眠中の体のゆるみ方や回復の質が変わり、自然と朝の痛みも改善されていきました。
体が回復モードに入りやすくなると、眠りの質も変わってきます。
これからも、気持ちよく一日を始められるよう、サポートを続けていきたいと思います。
【 症 例 2 】
朝のこわばりとゴルフ時の違和感で来院された 50代・男性・会社員のケース
◼ 基本情報
年代:50代男性
主訴:寝起きとゴルフ時の腰痛
初回来院時期:2024年12月
通院頻度:初回~4回までは1週間に1回、その後 2週間に1回のペースで1か月様子をみた後、月に1回ペースでメンテナンスに移行
◼ 来院時の主な訴え
・朝起きると腰がこわばって動き出しにくい
・ゴルフスイング時に腰が引っかかる感じがする
・ラウンド後にどっと疲れが残り、翌日も重だるい
長年デスクワーク中心の生活で、休日はゴルフを楽しむものの、最近はプレー中も体が重く感じ、動きがスムーズでないとご相談くださいました。
◼ 初回の所見
・骨盤・腰椎のねじれと可動制限
→特に仙腸関節の動きが悪く、スイング動作で負担が集中しやすい状態
・肝臓まわりの内臓の可動性低下
→右胸郭〜体幹の柔軟性に影響を及ぼし、スイングに必要なひねりがしにくくなっている
・横隔膜の緊張と呼吸の浅さ
→呼吸が浅く、体幹の安定性や疲労回復に影響
・頭蓋骨(特に後頭骨と側頭骨)の可動性の低下
→脳脊髄液の循環や自律神経のバランスに影響していると考えられる
◼ 施術と経過
初回は、過緊張している部分を緩めることと、呼吸や頭蓋骨など全身のリズムを整える施術から開始しました。
オステオパシーの基本原則に沿い、以下のようにアプローチしました。
・仙骨・骨盤・腰椎の調整
・消化器、主に肝臓を中心とした内臓マニピュレーション
・楽に呼吸ができるように、横隔膜と肋骨の緊張を解放
・頭蓋骨へのクラニアルテクニック(後頭骨・蝶形骨・側頭骨のバランス調整)
2回目の施術では、骨盤の可動性の改善がまだ不十分だったため、骨盤の骨に対して可動性が良くなるよう調節しました。
それにより呼吸がさらに楽になり、全身の循環がスムーズになった印象でした。
3回目のご来院時には、「朝の体のこわばりが楽になっている」とのことでした。
まだ頭蓋骨の硬さが目立っており、主にかみ合わせの施術になりました。
4回目のご来院時には、施術前から背骨や骨盤がずいぶん柔らかく動くようになっており、呼吸も楽にできるようになっていました。
ゴルフラウンド後の疲労感が軽減。「スイング時に体が回しやすくなった」とのことでした。
全身の緊張感がとれて、5回目のご来院時には腰の痛みを意識することがほぼなくなっているとのことでしたので、
1週間ごとの施術を2週間ごとにして様子見をした後、月1回のメンテナンス施術へと移行しました。
◼ 考察
腰痛といっても、局所的な筋肉の問題ではなく、「体の連動性の低下」が背景にありました。
この方は、デスクワークによる姿勢の固定や呼吸の浅さから、胸郭や横隔膜の動きが制限され、肝臓や骨盤の動きにも波及していました。
また、頭蓋と仙骨の動きが低下していたことで、自律神経系や疲労回復力にも影響していたと考えられます。
オステオパシーはこうした全身の構造的・機能的なつながりに働きかけ、自然治癒力を高めていくことが可能です。
◼ ご本人の声(4回目以降)
「腰の違和感がなくなり、スイングがしやすくなりました」
3回目の施術を受けた頃には、朝の腰のこわばりはほとんど感じなくなっていました。
特に驚いたのは、ゴルフのスイングが以前よりスムーズになったこと。
以前は体がどこか引っかかるような感じがあって、ラウンド後にドッと疲れが残っていましたが、今は終わったあとも体が軽く、週末のゴルフをより楽しめるようになりました。
施術はソフトなのに、終わると全身が整った感じがして、本来の動きを取り戻せている実感があります。
仕事での疲れもたまりにくくなり、体のメンテナンスの大切さを実感しています。
◼ 施術者からのコメント
この方は、腰の違和感だけでなく「動きの連動性」や「疲労の抜けにくさ」がポイントでした。
評価していくと、骨盤・肋骨・横隔膜・頭蓋までのつながりに緊張と可動性低下が見られ、呼吸の質や内臓の可動性も関連していました。
オステオパシーでは、こうした目に見えにくい部分にもやさしく働きかけることで、体本来の調和を取り戻すお手伝いをします。
今後も快適な日常と趣味をサポートできるよう、メンテナンスを継続していきます。